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リサイクルナイロン用語集- Term

タナジン®

タナジン®とは合繊メーカー及びフィルムメーカーより高品位な原料の供給を受け、ポリマーの特性を失うことなく加工したエコラベル対応射出成形用リサイクルナイロン樹脂のこと。髙安株式会社の登録商標です。

コンパウンド

樹脂に着色剤を添加して色をつけたり、機能性を付与したペレット(粒状)の製品。

炭素繊維

アクリル繊維またはピッチ(石油、石炭、コールタールなどの副生成物)を原料に高温で炭化して作った繊維。JIS規格では「有機繊維のプレカーサーを加熱炭素化処理して得られる、質量比で90%以上が炭素で構成される繊維。」と規定されている。アクリル繊維を使った炭素繊維はPAN系(Polyacrylonitrile)、ピッチを使った炭素繊維はピッチ系(PITCH)と区分される。炭素繊維を単独の材料として利用することは少なく、合成樹脂などの母材と組み合わせた複合材料として用いることが主である。炭素繊維を用いた複合材料としては炭素繊維強化プラスチック、炭素繊維強化炭素複合材料などがある。

加水分解

反応物 (reactant) に水が反応し、分解生成物が得られる反応のこと。このとき水分子 (H2O) は、生成物の上で H(プロトン成分)と OH(水酸化物成分)とに分割して取り込まれる。反応形式に従った分類により、加水分解にはいろいろな種類の反応が含まれる。

MSDS

化学物質安全性データシート、または、製品安全データシートともいわれる。化学物質や化学物質が含まれる原材料などを安全に取り扱うために必要な情報を記載したもの。

ナイロン6(PA6)

ナイロン6はカプロラクタムを開環重縮合したポリアミドで、融点225℃、ガラス遷移点48℃、比重1.14である。

ナイロン66(PA66)

ナイロン66は、アジピン酸とヘキサメチレンジアミンを重合して作られる。

ナイロン11

ナイロン11はウンデカンラクタムを開環重縮合したポリアミドで略号はPA11である。融点187℃、ガラス遷移点37℃、比重1.04である。ナイロン6及び66に比べて融点(187℃)、吸水性が低く、耐寒衝撃性に優れている。

ナイロン12

ナイロン12はラウリルラクタムを開環重縮合したポリアミドで略号はPA12である。融点176℃、ガラス遷移点50℃、比重1.02である。ナイロン6及び66に比べて融点、吸水性が低く、耐寒衝撃性に優れている。ポリアミドの中では最も低密度である。

アラミド

アラミドは全芳香族ポリアミドaromatic amideのことで、脂肪族ポリアミド(ナイロン)と区別するため名づけられた。アミド結合-CONH-がベンゼン環のような芳香環を結合して高分子ポリアミドを形成している。アラミド繊維は、引張強さ、強靱(きょうじん)性、耐熱性が従来の繊維よりはるかに大きい。

ケブラー

芳香族ポリアミド系樹脂の登録商標である。1965年に開発され、デュポン社によって1970年代初期に商業的に使用され始めた。正式名称は 英:Poly-paraphenylene terephthalamide (ポリパラフェニレン テレフタルアミド)。

ABS樹脂

アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン共重合合成樹脂の総称。CAS番号9003-56-9。ABSは原料の頭文字に由来する。常用耐熱温度は70~100℃。

MCナイロン

主原料ナイロンモノマーを大気圧下で重合・成型することでナイロンの特性を向上させ、射出成形や押出成形品にはない優れた特長をもつ。

ポリエチレンテレフタレート(PET)

ポリエステルの一種である。エチレングリコールとテレフタル酸から製造される。その頭文字からPETと略称される。ペットボトルの名称はこれに由来する。(Polyethylene terephthalate)

ポリブチレンテレフタレート(PBT)

ポリエステルの一種である。テレフタル酸と1,4-ブタンジオールから製造される。エンジニアリングプラスチックの一つであり、熱安定性や寸法精度、電気特性に優れるため、電気電子部品や自動車部品などに幅広く利用されている。(Polybutyleneterephtalate)

ポリエチレンナフタレート(PEN)

ポリエステルの一種である。2,6-ナフタレンジカルボン酸とエチレングリコールから製造される。(Polyethylene naphthalate)

ポリブチレンナフタレート(PBN)

ポリエステルの一種である。2,6-ナフタレンジカルボン酸と1,4-ブタンジオールから製造される。(Polybutylene naphthalate)

ポリアミド(PA)

アミド結合によって多数のモノマーが結合してできたポリマーである。一般に脂肪族骨格を含むポリアミドをナイロン(Nylon)と総称し、これは初めて合成されたポリアミドであるナイロン-66のデュポン社の商標に由来する。また、芳香族骨格のみで構成されるポリアミドはアラミドと総称される。

真空乾燥

真空(減圧)下で乾燥する方法。乾燥室内を減圧にすることでその中の水蒸気分圧をいくらでも小さくできるため、たとえ材料が低温でも実用的な乾燥速度を得ることができる。材料は熱板と接して伝導加熱されるか、放射加熱される。装置の構成は凍結乾燥装置と同じである。加熱速度の大小により材料温度が決まるが、非凍結のまま乾燥する場合を真空乾燥、材料温度を低温に保って凍結状態で乾燥する場合を凍結乾燥と呼び、区別することが多い。

溶融押出

真空(減圧)下で乾燥する方法。乾燥室内を減圧にすることでその中の水蒸気分圧をいくらでも小さくできるため、たとえ材料が低温でも実用的な乾燥速度を得ることができる。材料は熱板と接して伝導加熱されるか、放射加熱される。装置の構成は凍結乾燥装置と同じである。加熱速度の大小により材料温度が決まるが、非凍結のまま乾燥する場合を真空乾燥、材料温度を低温に保って凍結状態で乾燥する場合を凍結乾燥と呼び、区別することが多い。