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思い通りの色をこだわって作る仕事です。
私の仕事は調色というちょっと聞きなれない仕事です。
まるで絵具でオレンジ色を作る時に 赤色と黄色を混ぜ合わせるように、お客様のデザイナーが決めた
「この色!」を作っています。
まず自動車の天井やフロアマットのサンプルが樹脂やレザー、紙にプリントされて送られてきます。
下地になる素材が違えば顔料の配合は当然変わり同じ色を出すために何度も微調整が必要です。
配合を決めたら今度は工場内の試作機で実際のサンプルを作り、お客様に確認していただきます。
お客様がサンプルを確認している時間がもっともドキドキする瞬間です。
「そうそう、この色だよ!」 そう言っていただき、実際にそれが街を走る高級車や ハイブリッド車に
使用されるということが 一番のやりがいと言えます。
国も違う、環境も違う、顔料も違う。そこからの成長!
入社して4年経った頃、中国の自社工場へ出向しました。
仕事をする環境は当然ですが、国が違えば スタッフの考え方も違います。
現地スタッフは与えられた仕事はちゃんとします。 でも、それ以外は手伝ってくれませんでした。
だからそこは割り切って分担制を導入。
5年間程ですが慣れない環境で調色を勉強したり他にも色々な経験したことが成長につながりました。
またこんなエピソードもあります。
最近の事ですが使用する顔料の形状を粉末の物から粒状(ペレット)に切り替えることになりました。
そのため新製品だけではなく粉末顔料で作られてきた過去の製品も作り直しています。
配合が変わるので同じ色を出すのに苦労はしますが 技術も上がりますし、コストダウンにもつながるので
やりがいを感じています。
環境への貢献度が高いだけでなく、しっかり休める職場環境が◎
私が入社を決めたのはリサイクル原料を製造しているところから 環境への貢献度が高い事業だと
思った事が理由です。
また休日休暇がしっかりしていますし、残業も少ないため 自分の時間をしっかりとることができ
プライベートや趣味を仕事を理由にあきらめなくていいことが魅力です。
調色という少し珍しい仕事をしているので 休日を使って街を走る車を見て この色いいな、
なんて「カラーウォッチング」を じっくり楽しむ事もあるんですよ。
時期や時間によって表現を変える「色」の奥深さを感じることができます。
工場での現場作業(2年) ↓ 調色(2年) ↓ 中国の工場に出向(5年) ↓ 本社にて調色を統括(1年半) |